弘前大学

令和3年度弘前大学社会教育主事講習の閉講式が執り行われました

2021.08.27

令和3年8月6日(金)に弘前大学創立50周年記念会館にて、令和3年度弘前大学社会教育主事講習の閉講式が執り行われました。
社会教育主事とは、地域における市民の学習活動を支援する上で重要な役割を担っている専門職であり、教育委員会事務局や社会教育施設などで活躍しています。本講習は、社会教育主事の職務を遂行するのに必要な専門的知識・技能を習得させ、社会教育主事の資格を付与することを目的とする講習であり、北東北では青森県・岩手県・秋田県が持ち回りで開催しております。
今年度は青森県の当番年となっており、弘前大学に北東北3県から総勢55名の自治体職員(教育委員会や公民館などで勤務している方)や教員等が集まり、7月13日から8月6日までの計17日間に渡って開催されました。受講者の皆さんの講習に臨む姿勢は真剣そのものであり、共に学び合うことを通じて相互に関係性を深めることもできました。

8月6日の講習最終日には、閉講式に先立って社会教育演習(受講者による共同研究)の最終発表会が行われました。発表会では、「現代的困難に対応する社会教育に関する研究」(1班)、「子どもの成育環境と社会教育に関する研究」(2班)、「社会教育事業をとおした学びに関する研究」(3班)をテーマに、各班から調査研究の成果が発表され、各県教育委員会職員や本学担当教員が講評を行いました。限られた時間内での共同研究ではありましたが、いずれの内容も充実しており、今後の職務・活動に活かされることが期待されます。
また、その後に執り行われた閉講式では、福田眞作学長が主催者を代表して挨拶し、受講者に向けて激励の言葉を送りました。また、受講者代表の挨拶では、今後の抱負が力強く述べられ、今年度の講習を締めくくりました。
なお、今回の講習は、「社会教育主事講習等規程の一部を改正する省令」の施行(2020年4月)後、北東北で初めて実施された講習であり、修了者には、社会教育主事の資格とともに、「社会教育士(講習)」の称号が付与されます。
さらに、本講習では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講習の一部期間において、青森会場(本学)と岩手県・秋田県に設置したサテライト会場を結び、講義動画をリアルタイム配信するオンライン講義も実施されました。オンライン講義の一部導入についても北東北の社会教育主事講習では初の試みとなります。

講義を行う教育学部・深作講師
真剣に講義を受ける受講者
講義では様々なグループワークも行われました
各県サテライト会場をZoomで結んでのオンライン講習の様子
社会教育演習最終発表会の様子
班ごとに研究成果を発表しました
主催者代表挨拶を行う福田眞作学長
今後の抱負を述べる受講者代表の渡辺智一さん