弘前大学

高速道路間伐材由来パルプを混合した紙(薄葉紙)を糸化、シャツ等を試作しました

2024.02.28

「厄介者」の高速道路間伐材に新たな活用を

教育学部技術教育講座木材加工研究室(廣瀬 孝准教授)は令和5年度NEXCO東日本の技術研究助成を受け、高速道路間伐材由来パルプを10%混合した紙(薄葉紙)を作製、撚糸・製織可能か検討しました。その結果、糸化することができ、またこの糸を緯糸に、和紙繊維<CURETEX®>を経糸に用いて、生地を作製することにも成功しました。更に、この生地を使ったシャツやサコッシュ、ネクタイ等を試作することができました。

今後、更に高速道路間伐材由来パルプの混合率を高めるための製造プロセスや撚糸・製織条件等を検討し、製品化を目指す予定です。

試作品(ネクタイ、シャツ、サコッシュなど)

薄葉紙

試作した糸

関連情報

高速道路間伐材を原料とした紙から試作品(封筒・うちわ)を作製
https://twitter.com/hirosaki_univ/status/1721754352233365864

弘前大学公式ウェブマガジンHIROMAGA「未利用資源に新たな価値を!りんご・さくら剪定枝で和紙づくり」
https://www.hiromaga.com/20210521-7191/

【弘前大学 研究室探訪!】~教育学部 木材加工研究室(廣瀬孝准教授)編~
https://www.hiromaga.com/20221216-10914/