弘前大学

人文社会科学部で特別演習「知事のチャレンジゼミナール」が実施されました

2018.01.18

平成30年1月16日(火)、弘前大学創立50周年記念会館みちのくホールで、三村申吾青森県知事をお招きした「知事とのチャレンジゼミナール」が行われました。人文社会科学部(経済法律コース)の専門科目「自治体政策研究」の受講学生30名が、研究成果として青森県や弘前市の独自政策を提案し、知事や専門県職員の方々と討論しました。
当日の発表タイトルは以下の通りです。
①弘前を元気にする冬ねぷた案–冬ねぷたの運行について–
②雪の資源化による収益と還元のサイクル-かまくらレストラン建設事業計画-
③青森県の人口減少対策
④県内の情報発信について
⑤戦略的上京~日本の足元から持続可能な未来を創る~
それぞれのプレゼンテーションでは、まず、県や市の現状が述べられ、地域の課題と可能性が参加者の間で共有されました。続けて独自の提案が発表され、それに対する討論が行われました。
学生の提案は、たとえば「弘前の冬の観光をもっと盛り上げるため、学生を中心とした『冬ねぷた』の運営団体を立ち上げよう」といった、やや野心的すぎるものも多かったのですが、知事からは「県でスノーアートなどを実施しているが、『冬ねぷた』はありかもしれない」、「ねぷたは重要無形民俗文化財で冬の実施はハードルが高いが、学生(若者)中心ならいけるかもしれない」といった好反応が示されました。
知事からは、「重要なのは合意形成(冬ねぷたの提案に対して)」のほか、「県の情報発信で大切なのは、真実をもっているか(本物であることが重要との指摘)」といった政策の要点が迫力をもって指摘されました。
学生は、通常の講義では得られない貴重な経験をしました。後日、出席されていた弘前市職員の方からは、「(とくに公務員を目指す学生にとって)地域で仕事をすることの責任を感じるとともに、わくわくする気持ちを持ったのでは」と、特別演習に対するコメントがありました。