弘前大学

ハワイ大学・町淳二先生によるカンファレンス・講演会を開催

2025.09.26

2025(令和7)年9月24日(水)、弘前大学医学部医学科医学教育センター主催(地域基盤型医療人材育成センター共催)によるFD(Faculty Development)を開催し、ハワイ大学医学部外科・国際医療医学オフィスより町淳二先生をお招きしました。

町先生は、長年にわたりハワイ大学をはじめ国内外で外科医として活躍されており、将来海外で医師として働く学生を支援するため、米国式医学教育を取り入れた学修支援プログラム「HMEP(Hawaii Medical Education Program)」を創設されました。医学教育の分野でも精力的に活動されており、弘前大学医学部医学科は2017年よりHMEPに登録し、学生は入学から卒業までオンライン教材を通じて学修を進めています。

今回、町先生には7年ぶりに本学にご来訪いただき、学生などを対象に米国式のPBC(Problem-based Conference)を実施していただきました。

カンファレンス・講演会
カンファレンス・講演会

前半のセッションでは、翌年度から臨床実習が始まる4年次生を主な対象に、「急性腹症」をテーマとしたカンファレンスが行われました。 疾患の識別方法や緊急症例の優先順位の考え方に加え、医師に求められる6つの能力(患者ケア、医学知識、実践に基づいた学習と自己改善、対人関係とコミュニケーションスキル、プロフェッショナリズム、システムに基づいた臨床実践能力)について学びました。 症例をもとに、学生が順番に考えられる疾患を挙げていく場面では、自身の知識を駆使して真剣に取り組む姿が印象的でした。

カンファレンス・講演会

後半のセッションでは、「With Corona & Beyond 未来の世界・未来の医療を考えよう、造ろう」と題し、これからの医療や新しい医学教育のあり方についてご講演いただきました。当日は、4年次生のほか、日頃からHMEPを活用して学修している学生、医学研究科および医学部附属病院の医師など約170名が参加し、日本と米国の教育方法の違いについて貴重な学びを得る機会となりました。

弘前大学医学部医学科では、今後も国際的な視野を持つ医療人の育成に力を注いでまいります。

■ HMEPウェブサイトはこちらから:https://www.hmep-hith.jp/programs/hmep-med-school-program