弘前大学附属図書館「東遊雑記」デジタル版を公開しました
2016.01.14
地域
弘前大学附属図書館は,本学人文学部附属北日本考古学研究センターが所蔵する成田彦栄氏旧蔵図書の「東遊雑記 上・中・下」のデジタル版を1月12日,ホームページで公開しました。
貴重資料のデジタル公開は「津軽領元禄国絵図写」「阿仁鉱山関係絵図」「太宰治 英語ノート」「太宰治 修身ノート」に続く第5弾となります。
「東遊雑記」は,江戸中期の地理学者古川古松軒が天明八年(1788)幕府巡見使に随従し,東北地方から北海道を旅した時の記録として書かれた紀行文です。2009年に青森市の医師で考古学関係に多くの業績を残した成田彦栄氏の旧蔵書の一部としてご遺族から寄贈されました。
「東遊雑記」は写本が多く存在します。本史料は,同書の部分的な写本(東北地方が中心)と考えられ,他の写本と校合すると細かい差異や記述の前後は見られるものの,保存状態も良好で着色の美しい図も忠実に写されているなど,筋の良い写本といえます。弘前大学附属図書館ホームページ,「東遊雑記」の史料紹介は「弘前大学学術情報リポジトリ」で公開しています。