弘前大学研究・イノベーション推進機構は,令和元年6月8日(土)に弘前大学創立70周年記念リレー学術講演会 第三回を岩木ホールにおいて開催しました。
本講演会は,本学における研究成果を専門外の方々に分かりやすく発信し,学術研究を通じた地域との交流の場を設けることを目的としており,毎回講師を替えて全5回にわたり行うリレー形式の講演会です。
5月に開催した第二回「宇宙の魅力」からバトンを引き継ぎ,今回は,人文社会科学部 関根達人 教授を講師に迎え,「お墓の魅力」と題して講演しました。
講演では,古くは旧石器時代や縄文時代から続く日本における墓石文化が紹介され,墓石を読み解くことでその時代の社会構造や食糧事情がもたらした災害が見えてくることや,過去の事実が判ることで現代が抱える諸課題のヒントにもなり得るということを,わかり易く解説しました。また,古い墓石に刻まれ判読が困難となった文字に用いるオリジナル秘技が紹介されると,参加者からは感嘆の声があがりました。
当日は,約90名が参加し,参加者からは「今までは単純に先祖のお墓としか考えていなかったが,深く読み解くことで様々なことが分かる」,「古いお墓が廃棄されるのは当然のように思っていたが,『お墓が無くなるという事は自分が生きていた証が無くなる』という言葉に感銘を受けた」,「まさかこんな秘技があるとは驚いた」との感想が寄せられました。
次回,第四回は,農学生命科学部 柏木明子 准教授を講師に迎え,「微生物の魅力」と題して講演します。
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