弘前大学研究・イノベーション推進機構は,令和元年7月13日(土)に弘前大学創立70周年記念リレー学術講演会 第四回を岩木ホールにおいて開催しました。
本講演会は,本学における研究成果を専門外の方々に分かりやすく発信し,学術研究を通じた地域との交流の場を設けることを目的としており,毎回講師を替えて全5回にわたり行うリレー形式の講演会です。
6月に開催した第三回「お墓の魅力」からバトンを引き継ぎ,今回は,農学生命科学部 柏木明子 准教授を講師に迎え,「微生物の魅力」と題して講演しました。
講演では,微生物の実際の大きさや極限に生きる微生物の動画での紹介,また,原油を食べる微生物の存在や八戸沖で世界最深記録深度から海底下微生物が発見(2015年当時)されたこと等の紹介があり,参加者はメモを取るなど真剣に耳を傾けていました。また,「欺くものがいる世の中は繁栄するのか」という問題について,酵母を使用したおもしろい実験結果の紹介があり,「人間の世界でも,コミュニティを繁栄させたいのであれば協力関係が大事だということを酵母が示してくれている。」と語られました。
当日は,約80名が参加し,柏木先生の興味深い講演に,時折笑い声も起きるなど,終始和やかな雰囲気の講演となりました。また,参加者からは「人にとって良くも悪くもないどちらでもない微生物もおもしろい考え方を提案してくれることがわかった」,「微生物に対するイメージが変わった」,「大学の先生の研究内容を直接聞くことができて嬉しい」との感想が寄せられました。
次回,最終回となる第五回は,医学研究科 大山力 教授を講師に迎え,「医学の魅力」と題して講演します。
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