弘前大学

シンポジウム「弘前大学COIヘルシーエイジング・イノベーションフォーラム2021」を開催

2021.10.20

2021年10月8日(金)、弘前大学は青森県・弘前市とともに科学技術振興機構(JST)共催のもと、シンポジウム「弘前大学COIヘルシーエイジング・イノベーションフォーラム2021」を、厳重な感染対策を実施しご来場者にもご協力いただき、東京:一橋講堂にて現地会場・オンラインの同時開催いたしました。
政府や大学、企業、研究者の方々を中心に、現地・オンライン聴講のべ約1300名の参加者をお迎えすることができました。たくさんのご参加、誠にありがとうございました。

当シンポジウムでは、弘前COI拠点のめざす「健やかに老いる社会」の実現に向けて、国民の健康寿命延伸とQOL(生活の質)とGNH(幸福度)向上を通じたSDGs達成への貢献をめざし、世界最大級の超多項目(3000)健康ビッグデータを活用したAI等最先端研究成果等を紹介し、これらを活用した本格的社会実装による新たな健康産業創出に向けて、With/Postコロナ時代の健康の有り様について第一線の産学官民関係者が結集して、熱い議論が展開されました。
開会にあたり、弘前大学 福田学長、青森県 三村知事、弘前市 櫻田市長、JST 濱口理事長からご挨拶をいただき、来賓として文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課長 井上睦子氏、内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局長 松尾泰樹氏、COI STREAM ビジョナリーリーダー 松田譲氏からご挨拶、激励のお言葉をいただきました。

福田学長
三村知事
櫻田市長
濱口理事長
文部科学省 井上睦子氏
内閣府 松尾泰樹氏
ビジョナリーリーダー 松田譲氏

基調講演では、弘前大学の中路特任教授が「ニューノーマル時代の健康未来イノベーション戦略」と題して講演し、弘前大学COIのこれまでの成果やニューノーマル時代(withコロナ)における戦略、将来の展望について講演しました。

中路特任教授

特別講演①では、大正製薬株式会社 セルフメディケーション研究開発本部長・執行役員 髙橋健三氏をお迎えし、「健康ビッグデータを活用した次世代ヘルスケアに向けた取組み」と題してご講演いただきました。

髙橋健三氏

特別講演②では、料理研究家 浜内千波氏をお迎えし、「健康価値の変化に対応していくには?」と題してご講演いただきました。

浜内千波先生

特別企画①「ビッグデータ解析チーム最前線」では、京都大学大学院医学研究科 奥野教授、東京大学大学院医科学研究所 ヒトゲノム解析センター長 井元教授、東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐客員准教授がそれぞれ主要疾患発症予測AIモデルなどの最新の研究成果について詳しくご説明されました。
特別企画②「データ連携最前線」では、九州大学大学院医学研究院 二宮教授、京都府立医科大学大学院医学研究科 的場教授、名桜大学 砂川学長がそれぞれの大学で取得されたデータと岩木プロジェクト健診の超多項目健康ビッグデータとの連携により得られた成果をご紹介されました。
特別企画③「地域連携最前線」では、弘前市 健康こども部 三浦部長、JA共済連青森 福士本部長が登壇され、弘前市・青森県における医療データの活用に向けた最新の取組状況についてご発表いただきました。
特別企画④「認知症・意思決定支援最前線」では、京都府立医科大学大学院医学研究科 成本教授が、高齢者の意思決定支援について、現段階の研究成果を詳しくご説明されました。
特別企画⑤「社会実装戦略最前線」では弘前大学COI社会実装統括である安川拓次氏からCOI参画企業の社会実装について、その戦略の最新の全体概要についてのお話があり、参画企業のうち花王(株)・ライオン(株)・サントリー食品インターナショナル(株)から本学における研究についての発表がありました。
続いての特別講演③では、COI STREAM ガバニング委員会委員長 ((株)三菱総合研究所理事長/プラチナ構想ネットワーク会長/東京大学第28代総長) 小宮山宏先生から「大学が先導する未来~人が変わる、大学が変わる、社会が変わる~」と題して暖かい激励のお言葉、弘前COIの目指す方向へのご助言などをいただきました。

小宮山宏先生

最後のセッションであるパネルディスカッションでは、(株)宮田総研代表取締役 / (株)ヘルスケアイノベーション 代表取締役社長/ 元日経BP社医療局アドバイザー 宮田満氏をモデレーターに、COI統括ビジョナリーリーダー代理 / 名古屋大学医学部付属病院 水野正明先生をアドバイザーにお迎えし、青森県や弘前市といった行政機関や味の素、コープ共済、JAなど産学官民の各分野からお招きした8名のパネリスト、計10名の登壇者により「寿命革命(最終章):ニューノーマル時代の健康を考える!」のテーマで、熱心な討論が展開されました。
閉会に際し、弘前大学 副学長 若林先生、医学研究科長 廣田先生からご挨拶をいただき、当シンポジウムは大きな拍手に包まれ成功裡に終了しました。
弘前大学COIは今後も学内外の先生方、参画機関はじめご関係皆さまのご指導・ご協力を賜りながら、本事業のさらなる推進、ソーシャル・ヘルスイノベーションの推進、SDGsへの貢献を目指し躍進して参ります。引き続きのご指導の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
■COI研究推進機構ホームページはこちら
https://coi.hirosaki-u.ac.jp/