弘前大学

学生開発の新メニュー!『トリチ林檎丼』を学食で期間限定販売

2022.05.18

2022(令和4)年5月17日(火)、弘前大学農学生命科学部食料資源学科4年次の学生4名が開発した新メニュー『トリチ林檎丼』の販売が開始されました。17日から19日(木)までの3日間限定で、弘前大学学生食堂(文京食堂Horest)で販売します。

『トリチ林檎丼』はエビチリの鶏肉バージョンでピリ辛な「トリチリ」と一口大の甘い冷凍りんご「冷凍りんごピーセス」を掛け合わせた丼ぶり。

トリチ林檎丼

トリチ林檎丼

新メニューの開発は、弘前大学が実施する「6次産業化マイスター育成プログラム」の一環として実施されました。本プログラムは青森の自治体や企業が推進するプロジェクトに、卒業後すぐに貢献できる即戦力となる人材を育成することを目的に、2017(平成29)年から実施しているものです。2019(令和元)年に同プログラムにより『りんご豚丼』が学生によって開発されており、この度も前回と同様に、弘前大学生活協同組合及び株式会社木村食品工業(以下木村食品工業)の協力のもと、「青森県産品を使った新商品開発」をテーマとしたインターンが実施されました。
インターンがスタートしたのは2021(令和3)年9月。学生はりんごの生産状況や木村食品工業の商品である「冷凍りんごピーセス」の製造工程、学生食堂の調理現場等について学んだうえで、メニューの考案・試作を重ねました。

販売初日となった17日は、インターンに参加した4名が店頭に立って『トリチ林檎丼』のチラシを配るなど、宣伝を行いました。食堂のオープンから次々にトリチ林檎丼の注文が入り、初日で700食以上が販売される盛況ぶりでした。

チラシ配布の様子

注文の列に並ぶ学生ら

チーズのトッピングも人気

実食した学生からは「甘辛くておいしい」との感想が

当日立ち会った指導教員の農学生命科学部 石塚哉史教授は、「トリチ林檎丼は、コロナ禍で厳しい条件下であるにも関わらず学生達が幾度も試行錯誤を繰り返した末に提案に至ったメニューです。是非、この機会に皆さんお召し上りになってください」と呼びかけ、同前多隼人准教授は、「りんごの生産現場から加工、製造、外食産業と幅広く学び、課題解決に取り組んだ成果です。愛されるメニューになってもらいたいです」とコメントしました。

インターン生の前田美聖さんは、「りんごといえばデザートのイメージで、普段ごはんものやおかずには用いられない。どうやってイメージを変えてごはんやおかずに合う味にできるか考えた」と開発の過程について語り、下山友佳さんは「チーズやマヨネーズのトッピングで楽しめるところもオススメ」と食べ方のバリエーションがあるところをアピールしました。工藤幹子さんは「『トリチ林檎丼』が、りんごの新しい可能性を知るきっかけになれば」と期待を込めました。

販売期間終了後には販売成果の分析ののち、協力企業に対しての提案を含めた成果報告を行います。

今後も「青森県産品を使った新商品開発」をテーマに、6次産業化の現場で「即戦力」として働くことができる人材を育成する取り組みを行う予定です。

左から、前田さん、工藤さん、下山さん

左から、前田さん、工藤さん、下山さん