弘前大学

大型蛾類シンジュサン(ヤママユガ科)を青森県で初確認

2022.08.10

プレスリリース内容

ポイント

  • 白神山地の蛾類調査の一環で、ヤママユガ科の大型種「シンジュサン」を青森県内で初めて確認しました。
  • この標本は、現在弘前大学資料館で開催中の企画展「蝶と蛾の多様性をみよ!」の会場で展示しています。

本件の概要

弘前大学農学生命科学部附属白神自然環境研究センター(中村剛之教授ら)は、2018年度から白神山地に生息する蛾類の調査を行なっており、これまでに900種を超える蛾を確認しています。

令和4年7月24日未明、西目屋村においてヤママユガ科に分類されるシンジュサン(写真)を青森県内で初めて確認しました。シンジュサンは本州に分布するヤママユガ科では、唯一、これまで青森県で見つかっていなかった種です。本種は翅を拡げると開張が13cmにもなり、青森県では最大級の昆虫の一つということになります。これほど大きな昆虫が今後青森県から新たに発見されることは考えにくく、青森県の自然を知る上で重要な発見であります。

今回発見されたシンジュサンの標本は、現在開催されている弘前大学資料館の企画展「蝶と蛾の多様性を見よ!(9月24日まで開催中)」の会場で展示しています。

青森県内で初確認されたシンジュサン

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