弘前大学

リンゴ加工残渣を使ったエキス「アップルクリレ」使用のカランカランアイス―弘前さくらまつりで期間限定販売

2026.04.10

プレスリリース内容

本件のポイント

  • リンゴ加工残渣とチシマザサ抽出エキスを使った甘味料「アップルクリレ」注1を使ったカランカランアイスが弘前さくらまつりにて、期間限定販売されます。
  • 「アップルクリレ」はリンゴ加工残渣と、八甲田山から採取したチシマザサから抽出した甘味料です。
  • 「アップルクリレ」の機能性成分や特徴について、弘前大学農学生命科学部(2026(令和8)年4月1日よりグローバル Well-being総合研究所)の前多隼人教授と日本ハルマ株式会社注2が共同研究をおこなってきました。
  • カランカランアイスは青色の屋台で販売されている、弘前市民には昔からおなじみのアイスです。

カランカランアイス

  • ■ 価格:200円(税込み)
  • ■ 期間:2026年4月10日(金)~5月5日(火)(弘前さくらまつり期間中)
  • ■ 販売場所:弘前市弘前公園内 藤田アイス店 移動販売

本件の概要

背景と経緯

青森県ではリンゴジュースの加工工程で排出されるリンゴ加工残渣の活用が課題となっています。現在は家畜飼料などの活用がほとんどであり、付加価値の高い食品への応用が望まれていました。

「アップルクリレ」はリンゴジュースの製造工程で排出される加工残渣と八甲田山麓で採取したチシマザサを圧搾し、濃縮したエキスです。日本ハルマ株式会社が地方独立行政法人青森県産業技術センターなどと共同で開発しました。特殊な装置でエキスを搾る「高圧圧搾」、減圧蒸留して留出液と濃縮液に分離させる「共沸分留」の2つの独自技術で製造しています。その独自性から令和4年度東北地方発明表彰の発明協会会長賞(特別賞)を受賞しています。黒蜜や黒砂糖のような香りと甘みがあり、シロップのような甘味料として使用できます。弘前大学農学生命科学部と日本ハルマ株式会社は2016年から「アップルクリレ」の成分と機能性を評価する共同研究を実施してきました。

これまでに「アップルクリレ サイダー」や「りんごの転生 ポムランタン」(菓子)などの製品が販売されてきました。

研究、及び成果の内容

これまでの共同研究の結果、「アップルクリレ」はリンゴ由来のポリフェノールが含まれ、リンゴジュースや市販の甘味料(はちみつ、黒蜜)よりもその含量や抗酸化活性が高いことが明らかになりました。また、はちみつよりも低カロリーであり、リンゴに特徴的なミネラル成分のカリウムも多く含まれています。

このたび「アップルクリレ」を使ったより親しみやすい製品開発を検討した結果、弘前市の藤田アイス店注3とのコラボレーションで商品開発をすることができました。「アップルクリレ」のほのかな甘みを生かしたカランカランアイスの新しいフレーバーが完成しました。アイスの原材料に「アップルクリレ」が使われています。またリンゴの紅玉の皮のフリーズドライをトッピングしてあります。

今後の展開

「アップルクリレ」はリンゴジュースの製造工程で排出されるリンゴの未利用素材である加工残渣を活用した製品です。このたび、多くの観光客が訪れる弘前さくらまつりの会場で販売することになりました。青森県産リンゴの魅力を伝え、また地域の未利用資源を有効活用した新たな食品素材開発研究をPRできる機会であると考えています。今後「アップルクリレ」を活用した様々な加工食品が増えていくことを期待しています。

用語解説

  • 注1 アップルクリレ:日本ハルマ株式会社が開発したリンゴ加工残渣とチシマザサを圧搾し、抽出物を濃縮したエキス製品。黒蜜のようなほのかな甘みがある甘味料。
  • 注2 日本ハルマ株式会社:1983年に青森県弘前市で創業。八甲田山麓に自生するチシマザサや青森県産りんごを原材料とした化粧品原料、食品原料の開発と製造をおこなっている。2023年には青森県黒石市の旧東英中学校の敷地にリンゴ加工残渣からリンゴ由来セラミドを抽出する新工場を建設し、生産を開始している。
  • 注3 株式会社 金正 藤田正紀商店(藤田アイス店):「藤田アイス店」の名称で50年以上も長く市民に親しまれているカランカランアイスを製造、販売している。店舗やスーパーなどでの販売の他、弘前公園で青色の屋台での移動販売をおこなう。近年ではオンラインショップにてカランカランアイスの全国発送もおこなっている。

詳細

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お問合せ先

グローバルWell-being総合研究所 / 農学生命科学部
教授 前多 隼人(まえだ はやと)
TEL:0172-39-3790
E-mail:hayatosphirosaki-u.ac.jp