弘前大学

津軽における寺院資料の世界-深浦円覚寺の古典籍を基点として-を開催

2019.07.24

弘前大学では、令和元年7月13日(土)弘前大学コラボ弘大八甲田ホールにおいて、「〈2019年度深浦円覚寺古典籍保存調査プロジェクト成果報告会〉〈弘前大学深浦エコサテライトキャンパス 令和元年度第特別公開講座〉〈弘前大学人文社会科学部・名古屋大学人文学研究科 学術協定締結記念〉津軽における寺院資料の世界-深浦円覚寺の古典籍を基点として-」を、青森県西津軽郡深浦町と共同で開催しました。
本サテライトキャンパスは、高等教育機関がない青森県西海岸方面において、深浦町を中心に学生の滞在型学習、大学講義レベルの公開講座・講演会等の実施、大学の各種広報活動、その他地域の活性化に資する事業を実施することにより、賑わいの創出とともに、地方創生や人材育成等に貢献することを目的として、平成28年5月に弘前大学と深浦町がバーチャル型のキャンパスとして共同で設置しているものです。
本フォーラムでは、大同 2年(西暦807年)に坂上田村麻呂が建立したと伝えられる円覚寺の古典籍調査で発見された資料から、青森県津軽地方の寺院と歴史や、津軽の「知のネットワーク」について考えることを目的に開催しました。
開会にあたり、坂本深浦町教育長から、次に円覚寺副住職の海浦誠観氏、更に今井弘前大学人文社会学部長からご挨拶いただきました。その後、真言宗津軽仏教会による御法楽(実演)が行われ、講演1として弘前大学教職大学院の瀧本壽史教授より『近世津軽と深浦』と題したご講演、講演2として弘前大学人文社会科学部の渡辺麻里子教授より『深浦円覚寺所蔵古典籍の意義-津軽の寺院における「知のネットワーク」-』と題したご講演をいただきました。続いて、特別講演として名古屋大学高等研究院の阿部泰郎教授より『地方寺院資料が照らし出す中世宗教の世界像-聖教調査とアーカイヴス化の意義とは何か-』と題して、地方寺院資料の重要性についてご講演いただきました。最後に、石川弘前大学理事(社会連携担当)より閉会の辞が述べられました。
また当日は、円覚寺所蔵の貴重な古典籍(鎌倉時代古写本や修験道関係資料など)の展示も行い、来場した市民は興味深く閲覧していました。
会場には、弘前市民、深浦町民、高校生、行政関係者の他、県内各地から約160名の参加があり、円覚寺の歴史的価値の高さとその魅力やこの1年間の調査結果について熱心に聞き入り、盛況のうちに終了しました。
◇イベントの詳細はこちら

深浦町坂本教育長
深浦町坂本教育長
弘前大学瀧本教授
弘前大学瀧本教授
弘前大学渡辺教授
弘前大学渡辺教授
名古屋大学阿部教授
名古屋大学阿部教授
弘前大学原准教授
弘前大学原准教授
深浦円覚寺副住職 海浦氏
深浦円覚寺副住職 海浦氏
弘前大学今井人文社会科学部長
弘前大学今井人文社会科学部長
弘前大学石川理事
弘前大学石川理事

展示を見学する高校生
会場の様子
演奏
集合写真