弘前大学

板柳町と弘前大学との連携調査研究事業成果報告会を開催

2018.05.08

弘前大学は,平成30年4月17日(火)に,青森県板柳町との平成29年度連携調査研究事業成果報告会を,板柳町の板柳ふるさとセンター「伝承館」において開催しました。本報告会では,平成29年5月に本学と板柳町が連携・協力に関する協定の締結を契機に取り組み始めました,①弘前大学育成赤肉りんごの栽培・加工研究,②クッキングアップルを中心とした,栽培加工研究,③ふるさとセンターの機能強化研究の3事業について,平成29年度の取組状況・事業成果が報告されました。会場には弘前大学,自治体,地元議員,地元企業,金融機関等から約40名が来場し,本取組に関する地元の期待が大きいことが分かりました。
本報告において,始めに人文社会科学部・髙島克史准教授から,利害関係者を巻き込んだ分業的発想からネットワーク型発想での取組,担い手育成のタウンマネージャー制度,既存ハードのマーケティングの検討などの研究結果が報告されました。
次いで,農学生命科学部・吉仲怜助教から,ブラムリーにみるクッキングアップルの普及や,青森県に1本だけ残っていた幻のリンゴ品種「カルヴィル・ブラン」による加工用リンゴの可能性について研究結果の報告がありました。
最後に,農学生命科学部・林田大志助教から,本学が開発した果肉まで紅いリンゴ「紅の夢」等について,除袋・収穫時期・剪定方法などの比較試験栽培による研究結果の報告があり,大学の専門的な知による地域課題の解決や施策反映の糸口を提示しました。
報告会後の交流会では,取組事業の詳細や新年度の取組などについて有意義に意見・情報交流がなされ,本学と板柳町,双方の今後の発展が大いに期待できる報告会となりました。

挨拶をする成田板柳町長
発表する林田助教
熱心に聞く来場者