弘前大学

令和4年度岩木健康増進プロジェクト健診が始まりました(COI研究推進機構)

2022.06.07

弘前大学COI研究推進機構健康未来イノベーションセンターが実施する令和4年度「岩木健康増進プロジェクト健診」が、2022(令和4)年6月4日(土)から6月13日(月)の10日間の日程で、中央公民館岩木館及び岩木文化センターあそべーるで始まりました。
この健診は、地域住民の健康状態とその問題点を医学的観点から包括的かつ詳細に継続して調査し、今後の健康の維持・増進、日常生活活動および生活の質の向上、そして青森県の短命県返上につなげることを目的として平成17年から実施しているもので、今年で18年目を迎えました。

健診会場の岩木文化センターあそべーる

受付の様子

 

弘前市岩木地区の住民を対象としたこの健診では、通常の健康診断のような検査項目だけではなく、20~30社にのぼる参画企業が実施する多種多様な検査が特長です。検査項目は、身長・体組成・味覚・聴力の他、口内のうるおいや虫歯・歯周病をチェックする「口腔内検査」、親指の付け根にセンサーを当て、肌に蓄積している色素の量から野菜摂取レベルを測定する「ベジチェック」、歩行を特殊なカメラで撮影し、歩行速度や歩数を計測する「10m歩行」などで、計44ブースが設けられています。

「口腔内検査」のブース

野菜の摂取レベルを測る「ベジチェック」のブース

歩行速度や歩数を計測する「10m歩行」のブース

立ち上がりを検査するブース

 

健診3日目の6月6日(月)には、会場に櫻田宏弘前市長が視察に訪れ、COI研究推進機構・中路重之特任教授から各種健診の説明を受けました。櫻田市長は、「この健診を続けることが、一人ひとりの健康に対する意識を育てる機会になると思うので、これからも続けていきたい。岩木健診の18年にもおよぶビックデータが、日本国内のみならず世界レベルでも貴重なデータになっている。この健診で得られたデータを、弘前市民の方々の健康づくりに活かしていきたい」と力強く語りました。

市民の方と健診について話す櫻田市長

(左から)櫻田市長、健康未来イノベーションセンター三上センター長、中路特任教授

また、健康未来イノベーションセンター 三上達也センター長は、「毎年1,000人前後の方にご参加いただいている。一昨年、昨年はコロナで規模を縮小していたため、参加いただいた方は500人前後であったが、今年は約800人とコロナ前に戻ってきている。この健診では通常では行わないような項目をたくさん扱っており、全国から注目されている。今後もしっかりと継続していきたい」と話しました。

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