弘前大学

弘前大学病院DMATが「令和5年度 東北ブロックDMAT参集訓練」に参加しました

2023.10.25

令和5年10月14日に青森県全域で実施された「東北ブロックDMAT※1参集訓練」に弘前大学病院DMATが4チーム参加しました。これは東北6県及び新潟県の輪番により実施しており、青森県での実施は平成26年以来2回目となります。

本訓練は青森県東方沖を震源とするマグニチュード8.2の地震発生に伴う大規模災害を想定し、北海道及び東北ブロック各県のDMATと関係機関との緊密な連携により、被災地における緊急治療、病院支援、広域医療搬送等を迅速に行えるようになることを目的に実践的な訓練を実施しました。

弘前大学病院DMATは、「津軽地域DMAT活動拠点本部※2」「弘前大学病院支援指揮所※3」「青森空港SCU※4指揮所」「津軽サービスエリアDMAT参集拠点本部※5」の津軽地域の要所となる4箇所の指揮を担い、津軽地域の被災状況調査や傷病者の受け入れのほか、大きな被害を受けた八戸・上十三・下北地域の傷病者を青森空港SCUとの連携により受け入れるなど、青森県全体で県内外のDMATと連携・協力し効率的な災害対応を模索しました。

当日は県内外の医療機関等から約500名が参加し緊迫感のある充実した訓練となりました。また、弘前大学の学生22名に弘前大学病院支援指揮所内の診療エリアの訓練において、患者役ボランティアとして協力していただきました。

多くの方々にご協力いただきながら、実践的な訓練を実施することができました。誠にありがとうございます。今後も実災害が起きた際に即座に行動できるよう訓練して参ります。

津軽地域DMAT活動拠点本部:活動方針のミーティング

県内各本部とビデオ会議

弘前大学病院支援指揮所:被災状況の調査と方針の共有

重症者診療エリアの様子

青森空港SCU指揮所:DMAT隊に活動内容や役割を指示

青森空港SCUの様子

津軽サービスエリアDMAT参集拠点本部:県外DMAT隊へ県内の派遣先を指示

津軽サービスエリアに参集した県外DMAT隊

被災想定

訓練組織

  • ※1 DMAT(Disaster Medical Assistance Team:ディーマット)
    災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略称で、大規模災害や多数傷病者が発生した事故などの現場に、急性期から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームのことです。
  • ※2 DMAT活動拠点本部
    当該地域のDMAT活動、被災状況調査、病院支援を指揮する。
  • ※3 病院支援指揮所
    当該病院の被災状況調査や傷病者受け入れ等をDMATが支援する指揮所。
  • ※4 SCU(Staging Care Unit:航空搬送拠点臨時医療施設)
    被災地内でキャパオーバーの傷病者を、被災地外の医療機関に転送する搬送拠点。
  • ※5 DMAT参集拠点本部
    県外DMATの参集拠点。集まったDMATの特性をつかみ活動地域を指示する。